12/11(日)すみだ地域学セミナー講演会:ご質問への回答

2022年12月11日(日)実施の『すみだ地域学セミナー/下町×雨・みどりプロジェクト~雨でデザインする下町ライフ~』講演会におきまして、受講生から講師への質問がございました。講師の雨水市民の会様より回答がありましたので、ホームページに掲載し、受講いただいたみなさまと回答を共有させていただきます。

ご質問:ユートリヤでは降水量何mm分の雨を貯留できるのか?

回答:
【ユートリヤの基本情報】
敷地面積:3400.06平方メートル
建築面積:2140.09平方メートル(https://www.daas.jp/search_site/detailInfo.php?a_id=25016)
雨水の集水面積:1123平方メートル(墨田区役所HP)
雨水タンク容量:210立方メートル(墨田区雨水Map)

【ユートリヤに降る雨のどのぐらいを貯められるのか】
・集水面積に対するタンクの容量としては、
タンク容量/集水面積=210/1123≒0.187(m)≒190mm
=約190mm分貯められる

・建築面積を考慮すると、屋根の約52%から雨を集めているので、
タンク容量/建築面積=210/2140≒0.098(m)≒98mm
=屋根に降った雨のうち、約100mm分貯められる

・敷地全体を考慮すると、集水面積は約33%なので、
210/3400≒0.062(m)≒62mm 
=敷地全体に降った雨の約60mm分貯められる

・現実には、集水部分以外の敷地に降った雨は、始めから下水道に流れ込むので、
「ユートリヤでは、(雨水タンクが空だった場合)1回あたりの降雨量190mm以下の雨であれば、下水道に流れ込む量を2/3に減らすことができる」